第10回YEGサロン「古串屋の歴史と料理、おもてなし」

2015.03.05

第10回YEGサロン
講師:有限会社古串屋 代表取締役会長 神在邦幸氏
講演内容:「古串屋の歴史と料理、おもてなし」
開催日:平成27年3月5日

3月5日(木)料亭古串屋にて、有限会社古串屋 代表取締役会長 神在邦幸氏を講師として第10回YEGサロンが開催されました。
神在家は元々出雲の尼子一族の出身で、毛利との戦いに敗れた後に毛利に下りました。
その後、享保年間に毛利藩のお抱えとして「小串屋」の屋号で長府の現在と同じ場所で両替商を営み、江戸時代に料理旅館となったそうです。
その創業は春帆楼より5年早く、古くは高杉晋作や乃木希典、近年では皇族の方々や芸能関係の方なども訪れたことのある下関で一番古い由緒のある料亭です。
神在氏はその6代目で、代々継承していくためにはその時代に即した特色のある料理、特色のある経営をする必要があると語られました。

和食はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
氏によると料理とは「理(ことわり)を料(はかる)」ことであり、食材に意味を持たせストーリーのある献立を工夫し、またお客さまに常に心を配ることを大切にされているとのことです。
四季を感じることの難しくなっている現代、ありきたりの料理にならないように、旬の食材、特に地元の食材を使うこと、器や調度品にもこだわりを持たれています。

ご講演の後には素晴らしい懐石料理をいただきました。
下関は節句を旧暦で祝うので、この日はお座敷にひな人形が飾られ、お料理もひな祭りの設えでした。お膳にはろうそくのボンボリが灯され、筍や白魚といった旬の食材がふんだんに使われたとても美味しく美しいお料理でした。
神在氏のお話を聞いた後なので、皆も普段より器や食材にも注目しての食事だったのではないでしょうか。

今回が今年度最後のYEGサロンでしたが、年間を通して会員・オブザーバー合わせ延べ380名が参加し、10名の講師の方の貴重な講演を聞くことができました。
講師の方々、主催した経営委員会のメンバーの皆さん、どうもありがとうございました。

講演いただいた有限会社古串屋 代表取締役会長 神在邦幸氏

吉永会長、山崎経営委員長の謝辞 

山崎委員長,経営委員会の皆さん、1年間素晴らしいサロンをありがとうございました!

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