忠・恕・仁
下関商工会議所青年部 第37代会長就任にあたり、長い年月をかけ青年部の歴史と伝統を築いて頂きました諸先輩方に感謝すると共に、このような素晴らしい機会を頂きました会員の皆様に心より御礼申し上げます。
戦後70年が経過し、社会は加速度的に変化し続けています。その一つに、情報技術の発達によりスマートフォンをはじめ、インターネットなど世界的に情報化が進み個人のみならず企業に於いても、世界中の人々との情報交換が迅速にでき、様々な情報を容易に得ることができるようになりました。地域社会として、情報化の進歩はとても便利で必要不可欠なものとなっています。しかしその反面、人間社会としては人と人が関わり合うことが少なくなりコミュニケーション能力の低下を引き起こしているのが現状です。
商工会議所会員である我々は、常に企業の発展と豊かで住みよい郷土づくりに取り組み、青年経済人としての資質向上と会員相互の交流を図るために “人”との関わり無くしては成り立ちません。何事も“人”からはじまります。いつの時代も人は一人では生きていけません。人間関係はコミュニケーションの蓄積であり、その蓄積によって人間社会が築かれます。こんな時代だからこそ人と人との繋がりを今以上に大切にしなければならないと考えスローガンを「忠・恕・仁」としました。
人と人が関わり合う中で大事なことは何か・・・
“忠” すなわち真心・誠実さを示すこと。
“恕” すなわち人への思いやりを持つこと。
“仁” すなわち人を愛すること。
この3つの思いをしっかり胸に抱き、そして行動する。そうすれば皆の心は動き、人と人の思いが連帯し、大きなエネルギーとなり我々の使命である商工会議所活動の一翼を担う活躍ができるものと信じています。
YEGの原点でもある、地域を愛し、日本を愛する。その気持ちをしっかりと次代へと繋いでいきます。そのためにも、YEGとしての誇りを持ち、輝かしい未来の創造に向かって積極果敢にチャレンジし、会員と共に「夢」を語らい、「夢」を描き、「夢」を実現していきます。
下関YEGはこれから40年、50年とさらなる飛躍に向け走り出します。
平成28年度 下関商工会議所青年部
第37代会長 田中 粛己